ある日、何気なく車を運転していると、メーター内に見慣れないオレンジ色のランプが点灯する。
それがエンジン警告灯です。
「え、これってヤバいやつ?」
「今すぐ止めたほうがいい?」
「修理代、めちゃくちゃ高いんじゃ…」
ほとんどの人が、こうした不安を一気に感じます。
結論から言うと、エンジン警告灯が点灯した=即廃車ではありません。
ただし、**“放置していいサインではない”**のも事実です。
エンジン警告灯が点灯する主な原因
エンジン警告灯は、「エンジンそのもの」だけでなく、車の制御システム全体に異常がある可能性を知らせるランプです。
代表的な原因を、できるだけ噛み砕いて説明します。
① センサー類の異常
車には、排気ガスや燃焼状態をチェックするセンサーが多数ついています。
このセンサーが劣化・故障すると、エンジン自体は普通に動いていても警告灯が点灯します。
👉 修理費用:数千円〜数万円
👉 「一番多い原因」
② 点火系・燃焼系のトラブル
スパークプラグやイグニッションコイルの不調により、燃焼がうまくいかないケースです。
放置すると燃費が悪化し、エンジンに負担がかかります。
👉 修理費用:1〜5万円前後
③ 排気ガス関連の不具合
触媒(キャタライザー)など、排気ガスを浄化する装置の異常。
ここまでくると修理費が高くなる可能性があります。
👉 修理費用:10万円以上になることも
点灯しても「すぐ止まる必要がない」ケース
意外に思われますが、
エンジン警告灯が点灯しても、普通に走れるケースは多いです。
・加速に違和感がない
・異音や振動がない
・警告灯が「点灯したまま」で点滅していない
この場合、致命的トラブルの可能性は低め。
ただし、「問題が軽い=放置OK」ではありません。
放置すると、なぜ危険なのか?
警告灯が点灯したまま走り続けると、次のようなリスクがあります。
・軽い故障 → 重い故障へ進行
・燃費が悪化し、ガソリン代が無駄に増える
・車検に通らない
・最終的に高額修理が必要になる
特に怖いのは、
**「直せば数万円だったはずの不具合が、放置で数十万円になる」**こと。
修理するか、乗り換えるか。冷静に考えるタイミング
ここで重要な視点があります。
それは、
**「この車、今後も乗り続ける価値があるか?」**という判断です。
たとえば…
・走行距離が10万kmを超えている
・年式が古く、他にも不安要素がある
・今後も修理が続きそう
・そろそろ買い替えを考えていた
こうした条件が1つでも当てはまるなら、
“修理ありき”で考えるのは損になる可能性があります。
実は知られていない事実
エンジン警告灯が点灯している車でも、
普通に「値段がつく」ケースは珍しくありません。
なぜなら、
・修理前提で買い取る業者
・海外輸出向けに仕入れる業者
・部品取り目的の業者
など、売り先によって価値の見方が全く違うからです。
ディーラー下取りでは「ほぼ0円」と言われた車が、
別の業者では数十万円で買い取られることも普通にあります。
一番やってはいけない行動
それは、
1社だけに査定してもらい、そのまま決めてしまうこと。
車の価値は、
「車種」×「状態」×「欲しがる業者」
で大きく変わります。
つまり、
比べなければ、損しているかどうかすら分からないのです。
エンジン警告灯が点灯した今だからこそ、やるべきこと
修理するにしても、手放すにしても、
まずやるべきなのは 「今の車の本当の価値を知ること」。
そのために最も効率がいい方法が、
複数の買取業者にまとめて査定依頼を出すことです。
・修理して乗るべきか
・売って買い替えるべきか
・いくらなら手放しても後悔しないか
これらは、金額を見てから決めればいい話です。
