ある日突然、車のエンジンがかからない。
キーを回しても「キュル…」と弱い音がするだけ、あるいはまったく無反応。
この瞬間、多くの人がこう思います。
「え、壊れた? 修理代いくらかかるの…?」
でも安心してください。
エンジンがかからない原因のほとんどは、実はパターン化できます。
順番に整理すれば、今の状況が「軽症なのか」「重症なのか」も見えてきます。
まず確認したい!エンジンがかからない主な原因5つ
① バッテリー上がり(最も多い原因)
エンジンがかからない原因で圧倒的に多いのがバッテリーです。
- セルモーターの音が弱い
- メーター類が暗い
- ライトがつかない、または弱い
これに心当たりがあれば、ほぼバッテリーが原因です。
特に以下に当てはまる人は要注意。
- 2〜3年以上バッテリー交換していない
- 短距離運転が多い
- ライト・ナビ・ドラレコを多用している
この場合、修理というより交換で解決するケースがほとんどです。
② セルモーター(スターター)の不具合
キーを回しても「カチッ」と音がするだけで、エンジンが回らない。
これはセルモーターの故障の可能性があります。
セルモーターは、エンジンを動かすための“最初のきっかけ”を作る部品。
ここが壊れると、バッテリーが元気でもエンジンはかかりません。
修理費用は数万円かかることもあり、
年式が古い車ほど負担が重くなりがちです。
③ 燃料トラブル(ガソリン切れ・燃料系の不具合)
意外と多いのが、ガソリン切れや燃料供給トラブル。
- 燃料計が正確に動いていない
- 燃料ポンプが劣化している
- 長期間放置していた
特に「しばらく乗っていなかった車」で起きやすいです。
燃料系の修理は部品次第で高額になることもあります。
④ イモビライザー・スマートキーの不具合
最近の車に多いのがこのケース。
- スマートキーの電池切れ
- 車がキーを認識していない
見た目は普通なのにエンジンがかからない場合、
キー周りのトラブルを疑いましょう。
電池交換だけで直ることもありますが、
本体トラブルだとディーラー対応になるケースも。
⑤ エンジン本体・制御系の故障(重症)
最悪のケースがここです。
- 異音がしていた
- 警告灯が点灯していた
- オイル管理を怠っていた
これらに心当たりがある場合、
エンジン内部や制御系の故障の可能性があります。
修理費は数十万円以上かかることも珍しくありません。
修理すべき?それとも別の選択肢を考えるべき?
ここが一番大事なポイントです。
- バッテリー交換 → OK
- 軽微な部品交換 → まだ検討の余地あり
- 高額修理が必要 → 一度立ち止まるべき
なぜなら、
修理費が車の価値を超えてしまうケースが非常に多いからです。
特に、
- 年式が古い
- 走行距離が多い
- 今後も故障リスクが高い
こうした車の場合、
「直して乗る」より「手放す」ほうが合理的なこともあります。
エンジンがかからない車でも、実は売れる
ここで意外な事実を一つ。
エンジンがかからない車でも、値段がつくケースは珍しくありません。
- 部品取り目的
- 修理前提の買取
- 海外輸出
こうした需要があるため、
ディーラーで「価値がない」と言われた車でも、
複数業者に見せると数万円〜十数万円になることもあります。
損しない人が必ずやっていること
それはたった一つ。
最初から1社に決めないこと
1社だけの査定では、
その価格が「高いのか・安いのか」判断できません。
複数社が競えば、
同じ車でも査定額が大きく変わります。
まとめ:エンジンがかからない時こそ、冷静な判断を
エンジンがかからない原因は、
軽いものから重いものまで幅広くあります。
そして重要なのは、
- 修理が正解とは限らない
- 動かない車でも価値がある場合がある
- 比較しないと損をする可能性が高い
という事実です。
もし今、
「修理するか」「買い替えるか」「どうするか」で迷っているなら、
まずは今の車がいくらになるのかを知ることが、
後悔しない第一歩になります。
